(上記は、リフォーム産業新聞2020年12月28日号掲載 ※...
外壁のリフォームを考える際、知っておきたいのが「自身の住まいではどんな外壁材を使用しているか?」。外壁の種類によって外壁塗装を検討するうえで傷みや注意することは違います。今回は、外壁材の中でも“窯業系サイディング外壁”について、その特徴と傷みのポイントをお話しします。
外壁のリフォームを考える際、知っておきたいのが「自身の住まいではどんな外壁材を使用しているか?」。外壁の種類によって外壁塗装を検討するうえで傷みや注意することは違います。今回は、外壁材の中でも“窯業系サイディング外壁”について、その特徴と傷みのポイントをお話しします。 サイディング外壁とは、幅455mm×高さ3030mmの板状の外壁材です。主原料はセメントと木繊維である木質チップです。原料を混ぜて、サイディング外壁の形をプレスでつくり充分に硬化するまで温度や湿度を保って製造されます。サイディング外壁の形ができると、上から高温で塗膜を硬化させる焼付塗装を施して完成です。 サイディング外壁の特徴は、なんといってもデザイン性。先ほど記載した焼付塗装により、一般の塗装である“べた塗り”ではなく凹凸や多彩模様をつけることができます。最近、レンガ模様や石模様のおしゃれな住まいを見る事は多くなっていると思います。また、施工性が高いこともサイディング外壁の特徴です。これまでの新築では“ぬりかべ”と呼ばれるようにラス網を敷いて、セメントを職人の手で塗って乾燥、というように作業工程が多く工期がかかっていました。しかし、サイディング外壁のように板状の外壁になると、板を柱(胴縁)に打ち付けていくため乾燥等の手間が省けます。このように、サイディング外壁のデザイン性と施工性の高さで新築戸建ての約80%を占めている人気の外壁材なのです。 おしゃれで工期も短くなるサイディング外壁ですが、もちろん傷まないわけではありません。一般的に新築時の焼付塗装はアクリル樹脂になるので、約7~8年くらいで防水機能が低下し始めます。防水機能が低下し始めると、建材そのものが水を吸収します。セメントは水に弱い為、防水機能が低下すると傷みの進行速度が増してしまいます。ここでは、サイディング外壁に見られる傷みの症状とチェックポイントについてお伝えします。 ■目地割れ(コーキング劣化) サイディング外壁は、経済を柱(胴縁)にビスで打ち付けていく工法で新築時施工されますが、外壁と外壁の間にはコーキングと呼ばれるゴム状のもので隙間を埋めます。コーキングがゴム状なのは、地震や小さな日常の振動にも耐えられるようにするためです。このコーキングは劣化すると固くなり、ひび割れを起こします。このひび割れから、雨など水が浸入することにより外壁材自体を脆くしてしまうのです。特に日当たりがいい方角のコーキングをよく見てあげるとSOSのサインに早めに気づいてあげることができます。 ■亀裂 サイディング外壁では、建材自体に大きく目立った亀裂が現れることはあまりありません。お客様宅の点検時によく見かけるのは、住まわれているお客様自身も気づかないほどの“細かな亀裂(ヘアクラック)”です。写真のように、よくよく見てみると縦に亀裂がはいっていることが分かります。この亀裂は、髪の毛ほど細いため見つけづらく気付かないことがほとんど。この亀裂は外壁の下方やビス止めをしているあたりに現れることが多いため、例えば住まいの基礎に近い部分のサイディング外壁や、外壁の端などをチェックしてみると症状を早期発見できるかもしれません。 ■色あせ デザイン性の高いサイディング外壁は、色あせによって経年劣化に気付く方がほとんど。築10年までは大きな色あせは見つからないものの、築11~15年の間で「いつのまにか…」ということも多いほど、築10年が経過してからの劣化スピードは速いです。サイディング外壁の場合は、そのデザインを気に入られて選んだ方も多いですが色が褪せてしまうとコーティング塗料(リンク)での施工ができません。色が褪せてしまうと、一般塗装によるべた塗りでの施工となります。もし、今の外壁のデザインをこれからも残していきたい方であれば、築10年には外壁・屋根リフォームの検討をおすすめします。 それでは、実際にサイディング外壁の住まいの施工事例を見てみます。もちろん、外壁特有の凹凸は残っておりタイル模様などの形を残すことはべた塗りの塗装でも可能です。また外壁塗装に選ばれる色の見え方も、凹凸の深さや形によって変わってきますので、色選びの際は施工事例の写真や実際に施工した物件を見ていくといいでしょう。 三和ペイントでは、サイディング外壁の塗装工事も承ります。 住まいに、こんな症状はでていませんか? このようなお悩みをお持ちの方は、外壁・屋根リフォームの検討時期ですのでご家族様と話し合い、無料点検を実施してみてください。お住まいを長く大切に守っていくための第一歩です。窯業系サイディング外壁は、デザイン性と施工性が特徴
窯業系サイディング外壁の傷みを見るポイントはどこだろう?
窯業系サイディング外壁の施工事例集
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