(上記は、リフォーム産業新聞2020年12月28日号掲載 ※...
三和塗装・夏目社長に学ぶ―技術のカタチ―( 洗浄編 )
2020.10.08 14:00【プロフィール】なつめ・なおと 1983年大阪府堺市生まれ。三和のグループ会社『三和塗装株式会社』の代表取締役を務める。外壁・屋根の塗装職人の育成に力を入れており、若手を育てることに奮闘中。 ムードメーカーとして、物静かなメンバーにも常に話しかけ現場を盛り上げる。 住宅塗装職人の“技術”を伝え、感動・満足施工を創り出すためのポイントを学ぶ企画。職人さんの視点から、工程の意図や工夫を発信します! 外壁・屋根の洗浄の目的は塗料の密着性を上げること。表面についているコケやホコリ・チョーキングの粉を落とし、建材の素地に塗装ができる準備をします。表面にホコリ等が残ったまま塗装をすると剥離の原因に繋がります。 洗浄は、汚れを上から下に流します( 写真① )。屋根は登ってきた場所に帰れるような道順で洗浄することで動きにムダなく作業を進めることができます。家全体としては屋根→外壁の順番で洗浄していきます。 屋根は、コロニアルというカラーベスト(スレート)の幅を目安に自分の腕が屋根と垂直になるように構えて洗浄をしています( 写真③ )。建材に対して斜めに水圧をかけると、圧力が弱まってしまうからです。屋根の場合は、こびり付いたコケを落とすため距離を近づけて洗浄しますが、外壁の場合は30~50㎝ほど距離を置いて実施します( 写真④ )。チョーキングの粉やホコリを落とすことが目的なので、あまり圧力をかけすぎると建材自体が傷んでしまう可能性があるからです。圧力は、8~13Mpa( メガパスカル)前後が目安です( 写真⑤)。 近隣住宅への飛散防止の為、お隣との距離が近い場合は飛散防止ネットを二重にしてから洗浄します(写真⑥)。また家の角を洗浄する場合は身体を内側に向けることで水が外側に飛び散るのを防ぎます。窓廻りを洗浄する際、築古の物件は特にパッキンが傷んでいないか確認します。パッキンに隙間が開いていたり、窓そのものの建て付けが弱くなっていると水圧で中に水が入る可能性があるからです。 ■事業所のご案内はこちら http://sanwa-paint.net/officelist ■「住まいの塗装 知りたい10のこと」資料請求はこちら http://sanwa-paint.net/brochure ■外壁・屋根に関するお問合せは、こちらまで!24時間受付中!外壁・屋根の洗浄とは?
作業を効率的にする為ムダなく道順をつくる
屋根の場合はコケが多く滑ってしまう可能性がある為、足の踏み場をつくるために屋根の下方から洗浄をするときもあります。その時は、下から上にいくと再度同じ場所を上から下に洗浄し、汚れを洗い落としています。洗浄をした箇所とそうでない箇所では汚れが
くっきりと分かります( 写真②)。洗浄の角度は面に対して垂直に。建材によって距離を使い分ける
隣家との距離が近いときはシートを二重に、身体を内向きに
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